真教寺尾根は清里から一直線に赤岳へ伸びる長大な尾根で、頂上直下は急峻な鎖の岩場が連続します。雨の樹林帯、強風の尾根、鎖場の通過で、山頂まで9.5時間を要しました。頂上山荘に宿泊後、下山は県界尾根をキャンプ地に向けて下山の計画でしたが、前日の疲労も残り、難易度の高く危険性も大きいと判断して、より安全な文三郎尾根経由で美濃戸口へ下山しました。大変な山行でしたが、その分充実感のある山行でした。ただ、今の私たちにとってはちょっとハイレベルでした。(T.O)
思い掛けなく八ヶ岳の話を頂き、それも赤岳と聞き、今の自分に果たしてどうか?生返事したが好きな山の八ヶ岳であり、今生最後赤岳に登れたなら嬉しい貴重なチャンスでした。車で楽々出発、美しの森でキャンプ、これも又夢のような気分!設備は新しく板張り上にテント張り、トイレは暖かい自動便座、洗い場は温水、夕食は牛肉のすき焼で明日の登頂の無事を祈って乾杯。星空が見えなかったのは残念だが早朝にはテント撤収し、出発。途中アクシデントがあったが田中さんの冷静な判断の元、続行す。真教寺尾根に入ってからは鎖場が延々続き、大塚さんの岩場の足取りを良く見てから、
ハイ!神様、仏様、と、願いつつ慎重に鎖に手を掛ける。一段落登り一息ついているところに高島さんが登って来て、何を言うか、「宮下さんスゴーイ!涙が出そうに感動した!感動をありがとう!」って、言われ 「エッ、私、人に感動を与える事が出来たの!!?」こんなに嬉しい言葉を頂けるとは思ってもいず、今生最後の赤岳に忘れない言葉を頂きました。そして五人全員無事に登頂、下山出来た事に皆様に感謝です。(M.M)
◯ 霧晴れて 遥か街の灯 輝けり
◯ 赤岳の 今生最後や 星の夜
京華